【(SS)C-BOARD Legacyについて】


 (SS)C-BOARD Legacyは、(SS)C-BOARD v3.8(とほほ改ver2.1)に、C-BOARD Moyuku v0.95aなどからフィードバックした、最低限の不具合修正や変更を加えたものです。
 (SS)C-BOARDのディレクトリ構造を引き継いでおり、比較的簡単に(SS)C-BOARDv3.15以降からのバージョンアップが可能ですが、(SS)C-BOARDの純粋な後継ではありませんので、(SS)C-BOARD Legacyと名称を変更して配布しています。

 レガシー(遺産)版として、Perl 5.0系やJpelなどについての対応を残したままで、維持します。基本的には、Perl 5.8.1より古いバージョンしかないサーバ環境への救済として配布するものです。
 今後は重要な不具合に対する修正のみを行うことになるため、v0.95からメジャーまたマイナーなバージョンアップをする予定はありません。

 なお、Perl5.0系とJpel利用の環境への対応について、完全な確認が取れているわけではありませんので、あらかじめご了承ください。
 試験環境や開発コストの問題もあり、「できるだけの配慮をした」という対応レベルです。


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┃(SS)C-BOARD Legacy v0.95.06 beta
┃2011/02/11
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┃ 設置方法や利用方法などに関しましては、同梱のドキュメントを必ずご確認くだ
┃さい。
┃ Legacyのライセンスは、本体のc-board.cgiに表記してある、C-BOARDオリジナル
┃に準拠します。
┃
┃【注意】
┃  (SS)C-BOARD Legacyは無償で利用できるソフトウェアであり、その利用によって
┃ 発生したいかなる損害についても配布者は責任を負わず、補償を行いません。
┃  また配布者は、利用者からのいかなる要求にも応じる義務を負いません。
┃  自己責任でご利用ください。
┃
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┃主な変更履歴
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┃v0.95.06 beta  2011/02/11 リリース
┃  ・タグの処理に関する不具合を修正。
┃  ・スパムフィルター関連の微調整。
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┃v0.95.05 beta  2010/10/16 リリース
┃  ・スパムフィルターの特定条件下における不具合修正。
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┃v0.95.04 beta  2010/09/23 リリース
┃  ・スパムフィルター関連の微調整。
┃  ・lib系、一部修正。
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┃v0.95.03 beta  2010/05/28 リリース
┃  ・スパムフィルター関連の微調整。
┃  ・スキンの一部修正。
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┃v0.95.02 beta  2010/05/08 リリース
┃  ・子掲示板使用時のファイルアップロードに関する不具合を修正。
┃  ・オートリンク機能の仕様を変更。
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┃v0.95.01 beta  2010/04/24 リリース
┃  ・Moyukuよりブランチし、(SS)C-BOARDとの継続性を重視して、再構成。
┃  ・Perl5.0系にあわせる形で、全体を調整。一部ダウングレード。
┃  ・Moyukuのv0.96用の変更を一部マージ。
┃  ・専用のドキュメント(aboutLegacy.html)を作成。
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┃ ---- 以下、Moyuku ----
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┃v0.95a  2010/04/11 先行配布版リリース
┃  ・ドキュメント一部修正。
┃  ・子掲示板作成時のカウンターに関する不具合修正。
┃  ・管理者の記事編集時の不具合を修正。
┃  ・メールアドレス検査の正規表現を変更。
┃  ・lib/jcode.plをバージョンアップ。
┃  ・フィルタリング機能の lib/filter.pl を追加(試験導入)。
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┃v0.94a  2010/04/08 先行配布版リリース
┃  ・ドキュメント一部修正。
┃  ・sub.plをcommander.cgiへ変更し、通常のコマンドと区別。
┃  ・c-board.cgiとcommander.cgiの関係性を見直しつつ、再構成。
┃  ・cmd/hdm.pl cmd/cmt.pl cmd/smr.plを削除。
┃  ・メンバー制限部の見直し。メール認証に投稿時間制限を導入。
┃  ・掲示板一覧を一部修正。
┃  ・初期設定を一部変更。
┃  ・新規タイトル画像を暫定で追加。
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┃v0.92a  2010/04/03 先行配布版リリース
┃  ・ドキュメント一部修正。
┃  ・ID対応関連の不具合修正と、一部変更。
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┃v0.91a  2010/04/01 先行配布版リリース
┃  ・c-board.cgiとsub.plをMoyuku独自の方向性で改変。
┃  ・投稿時間を利用したロボットスパム対策を導入。RC4.pmをlibに追加。
┃  ・匿メールにスパム対策。またメール関連の安全性を少し強化。
┃  ・入力値などのチェック用にvalid.plをlibに追加。
┃  ・HDMLへの対応を除外。スタイルも削除。
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┃v0.90a
┃  ・ドキュメント整備。
┃  ・バージョン表記など変更と、合わせて設定の初期値書き換え。
┃  ・ファイルの整理。cmd/rsi.pl、cmd/med.pl、cmd/jcode.pl を削除。
┃  ・ファイル構造の整理。
┃   dlt.pl、etc.pl、mlf.pl、prm.plを cmd から lib 以下へ移動。
┃   固定スタイルを、別途 platforms 以下へ移動。
┃  ・携帯電話用の表示方式を変更。
┃  ・記事投稿をGETからPOSTへ変更し統一(全携帯電話対応含む)。
┃  ・URL短縮機能を削除。
┃  ・セットアップ項目の並び替えを実行。
┃  ・禁止語句判定関連の一部不具合修正。
┃  ・b、fontタグを少し除去。
┃  ・Moyuku専用スタイルを追加(調整中)。
┃  ・c-board.cgiの名称変更を可能に。
┃  ・プラットフォーム(クライアント)の指定表示を可能に(試験導入)。
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┃Moyuku v0.80
┃  同、(SS)C-BOARD v3.8(とほほ改 Ver2.1)。
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【Legacyの使い方】

 Legacy独自の機能などを説明します。基本的な部分については(SS)C-BOARDと同じですので、そちらのマニュアルなどを参考にしてください。


■設置方法の補足

 Legacyのファイルは、かなりたくさんあります。
 多すぎるようでしたら、例えば使わないスタイル(styleフォルダ以下の各フォルダ)はアップロードしなくてもOKです。ただし、platformsフォルダは必須になっています。

 設置時の説明で、Legacy本体が入っているディレクトリについて、マニュアルでは「c-board.cgiが入ってるディレクトリ」 [757]」と書かれていますが、どちらかというと[755]とか[705]の方が実際には多数派ではないかと思います。
 もちろん、ここを[757]にする意味はあるのですが、通常の利用では[757]にすることは必須ではありません。

 セットアップの際には、「個体識別キー」の変更を必ず行ってください。スパム投稿の対策に必要なものです。


■バージョンアップ、データの移行に関して

 Legacyは、「(SS)C-BOARD v3.8」ならびに「とほほ改v2.1」と記事データなどの互換性を保っています。
 (SS)C-BOARDのv3.15以降からのバージョンアップと同じ手順で、システムの入れ替えが可能なはずですが、正当な後継というわけでもありませんので、積極的にはサポートはしない方針です。
 とりあえずLegacyを新しく設置して、そこにデータをコピーしてパーミッションを合わせて、稼働テストをしてみるようなやり方が、安全なやり方だと思います。
 ちなみに、スタイル(スキン)については互換性が一切ありません。


■スタイル(スキン)について

 Legacyには、はじめからいくつかのスタイルセットが同梱されています。基本的には、初期設定の「デフォルト」、使用画像が少ない「text」系、自動的なグラデーションデザインが可能な「aqua」系の3種類です。
 「myk」がついているスタイルは、Moyuku用に制作されていたもので、タグの使い方やレイアウトに若干の違いがあります。「myk」の方が、多少近代的です。
 「rireki」は、掲示板の投稿記録を読むだけの、読み出し専用掲示板に強制的にセットするスタイルです。
 「platforms」に入っているスタイルは、PDA用と携帯電話用ですので、削除しないでください。



■便利な機能

 Legacyには、以下のような独自の機能(性能)があります。

・ワンタイム投稿キー
 とほほバージョンの機能です。(SS)C-BOARDのマニュアルには掲載されていないので、ここで触れておきます。画像で4桁の数字を表示し、それを入力してもらうことで投稿認証を行う機能です。エラー時とプレビュー時に再度の入力が必要になるのは仕様です。
 なお、携帯電話とPDAのスタイルでは、この機能は作動しません。


・投稿時間制限
 投稿の入力画面を表示してから、実際に投稿するまでにかかった時間をチェックします。暗号化を組み合わせていますので、スパムロボットによる自動投稿に対して、大きな防止効果があります。すべての記事投稿と匿メール送信に、標準機能として実装されています。


■その他の機能・相違点

 Moyuku独自の特徴(機能と言うほどでもなく)には、以下のようなものがあります。

・本体c-board.cgiの改名が可能
 スパムが、c-board.cgiというURLを狙い撃ちにしている感があったので、変更可能にしました。手順としては、まずc-board.cgiで動かしておいて、c-board.cgiをコピーして変更先のファイルを作り、c-board.cgiを使ってセットアップの「掲示板のパス」と「掲示板のURL」を変更します。
 あとはc-board.cgiを削除するなり名前を変えるなりして完了です。


・プラットフォームの指定が可能
 PC(通常)、PDA(小型情報端末)、携帯電話の3種のプラットフォームに対応する表示パターンから、1つを強制的に選択可能です。
 例えば、「c-board.cgi?plfm=pda」というようなURLでアクセスすると、PDA用の表示になります。3種それぞれを「 full ・ pda ・ mbl 」で指定する形になります。



■Tips

□スパム投稿対策フィルター機能の調整
 Legacyに実装されているスパムフィルターは、主に以下の5つの機能によって成り立っています。

1.ユーザーエージェントでアクセスを禁止
 主に、検索エンジンなどのクローラー対策用です。
 初期設定では、試験用のユーザーエージェントが設定されています。

2.ブラック・リストでアクセスを禁止
 スパム投稿業者と判断されている投稿元をホスト名などでブロックします。
 初期設定では、主に悪質な海外の業者が設定されています。

3.グレイ・リストで投稿内容を制限
 スパム記事投稿に使われることの多いホスト名の、投稿内容を制限します。
 初期設定されているホスト名の中には、国内の有名なプロバイダの一部が含まれます。

4.禁止語句
 投稿記事に含まれる語句で判定し、投稿をブロックします。
 初期設定では、スパマーなどが使用することの多い特定語句と、ウイルス埋め込みなどへの対策を含んだ語句を設定しています。

5.投稿記事内容によって判定
 海外からのスパムや、出会い系のスパムなどを投稿内容のパターン(記事に含まれるURL数など)から判定します。

 スパム投稿対策フィルターの働きは、lib/filter.plに記載されているブラックリスト・グレイリスト・投稿禁止語句リストの設定を変更することで、細かに調整することができます。
 稀に、Moyukuの設置者自身が使用する回線プロバイダのホスト名が、グレイリストに記載されている場合があります。投稿の際に制限がわずらわしい場合には、スクリプトファイルの上部にグレイリストが表記されていますので、そこから該当するホスト名を削除して、上書きください。


□記事本文へのURL投稿を禁止にする
 セットアップ画面で、投稿の禁止語句に「http:」などを設定すると、投稿の際にホームページの項目が入力できなくなります。これは禁止語句のチェックが、ホームページのURLにも適用されるためです。
 Legacyでは、標準の投稿確認機能とスパムフィルター機能により、URLの本文への書き込みを禁止しなくても、特に問題なく運用できるようになっています。
 それでもURLの書き込みを禁止にしたい場合は、スパムフィルターの投稿禁止語句の設定に「http:」などを加えることで、制限を実現できます。





- Moyuku Project 2011 -